--> hata3 さん そうですね。 IDsMkII(36×24mm、画素ピッチ7.2ミクロン)や EOS-5D (35.8×23.9mm、画素ピッチ8.2ミクロン)のセンサーなら EOS-20D(22.5×15.0mm、画素ピッチ6.4ミクロン)よりも高画質に なりますね。 ちなみに、5Dの画素ピッチは1DMkIIと同じなので、両者を比較すると 画素ピッチが同じで画素数が変わったときの画質変化を比較できますね。 20DとIDMkIIは画素数が同じで画素ピッチが違うので、画素ピッチの 違いによる効果を見ることができます。 10D(7.4ミクロン)の画素ピッチは1DsMkII(7.2ミクロン)とほぼ 同じです。 狭ピッチ化の弊害ですが、S/N、ダイナミックレンジ以外に、回折の 問題がありました。 平行な光をレンズで集光したとき、焦点では無限小の点になる訳では ありません。光の波長と絞りの大きさによって決まる有限の大きさに なります。これが回折限界です。 たとえばカメラのレビューで「絞り8が最適」とか「絞り11が最適」 等の説明がありますが、これは回折限界と画素ピッチが一致する絞り値 を最適と言っているように思います。 通常は緑色の光(波長0.55ミクロン)を用いることが多いのですが 最悪の場合を想定して、赤色の中心波長(0.65ミクロン)で 絞りと最小スポットサイズ(原理上これより小さく集光できない)を 計算すると次のようになります。 絞り 最小スポットサイズ 5.6 3.9ミクロン 8.0 5.6ミクロン 11.0 7.7ミクロン 16.0 11.2ミクロン この結果から、現在のEOS-20D(ピッチ6.4ミクロン)でも、11まで 絞ると、集光できる最小スポットサイズが画素ピッチより大きくなることが わかります。これは光学の基本原理なので、回避は容易でないと思います。 各カメラの画素ピッチと集光限界に対応する絞り値は次のとおりです カメラ 画素ピッチ 集光限界に対応する絞り値 Nikon D2x 5.49ミクロン 6.6 Nikon D200 6.05ミクロン 7.3 EOS KissDN 6.4ミクロン 7.7 EOS-20D 6.4ミクロン 7.7 EOS-1DsII 7.2ミクロン 8.7 EOS-10D 7.4ミクロン 8.9 EOS-5D 8.2ミクロン 9.9 EOS-1DII 8.2ミクロン 9.9 Mamiya ZD 9.0ミクロン 10.9 以上の結果から、現状の20Dの撮像素子サイズ(22.5×15.0mm)で、画素数 を増加(画素ピッチを縮小)することが得策でない(限界である)ことが わかりますね。 これ以上の高画素化には、撮像素子のサイズアップが不可欠と思います。 その場合、コストアップと連射速度低下は避けられませんね。
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